『かげきはたちのいるところ』パイロット版朗読生配信でした。
人生初の、インターネット上での上演。
朗読って言ったって、立派に演劇だったと思う。
そしてその緊張感は想像を絶するもので、この緊張感を想定できてなかったところに自分の甘さがあったと自己批判する。
「レッド」(作:山本直樹)を2周読んで頭が革命戦士づいてるので早く総括をしてみたい気持ちになっている。
半分冗談、だから、半分本気である。
手元にない単行本のこり3冊はもう電子書籍で読もうと思う。
その価値がおおいにある。
なんでもう買えないんだよう、ちくしょう。
朗読なもんで、基本は台本を目で追っている。
PC画面の左半分が台本、右半分がZOOMでみんなの顔が並んでいる。
右手にはマウスを握りしめ、常にスクロールをしている。
右手の震えがずっとおさまらなかった。
画面の前から逃げ出したいような気持にもなった。
これ、舞台だ。
舞台上と一緒だ。
あの瞬間、あの部屋は自室じゃなくてステージだった。
そのことを稽古で掴み切れていなかった。
恥ずかしい話だが、ときどき夢に見てしまう「台詞を覚えてなくて迎える本番」級の恐怖が襲来した。
部屋をステージに変える覚悟が足りなかったんだと思った。
初舞台かよってくらい、WEBでの演劇に関しては素人なんだと思い知らされた。
でも画面のみんなの顔を見ると少し安心することが出来た。
次に舞台上に立つときもまた、丸腰の素人みたいな気持ちになりそうだ。
でも、今はそれが楽しみだ。
身体を劇場空間じゃなくてインターネットで発信する、
このことについては未開拓だからもっと勉強が必要だわ。
でも、わたしはやっぱり舞台が好きなんだわとも思った。
やばい半分冗談だったのに本当に総括しそうなテンションになってしまった。
やめやめ。
昨日は150名近い方が見てくれたようでありがたい限り。
サンモールスタジオに入りきらない人数ですね。
アーカイブ視聴もあわせて、今は再生回数が600回を超えています。
ご観劇いただいた皆様、本当にありがとうございました。
こちらからご覧いただけますのでよろしければお楽しみくださいませ。
本番後にはみんなで飲み物を持って初日打ち上げをしました。

いつもの初日打ち上げのようにほっとしながらお酒を飲んで、
いつもよりもみんなを必要としている自分に気づいた。
久しぶりにしっかり酔っぱらったかも。
最近家で飲むお酒はオンライン飲みであっても自分を慰めるような気分だったが、
仲間と一つのものを作った達成感で美味しくお酒が飲める尊さをこんな状況下でも味わえた現実に、
とにかく感謝するのである。
そんな中、緊急事態宣言の1か月延長の方針が発表された。
やむなし、分かっていた。
さあ、演劇はどうしていこうか。
来年、『かげきはたちのいるところ』は上演できるのか。
アガリスクエンターテイメントはどうなるのか。
我が人生はどうなるのか。
楽しくいきたいね。
少なくともそう思える今は、そうしていたい。

絶対に劇場でやるぞ。